「生誕140年 川瀬巴水 版画の旅」展
前期:2023年9月6日(水)~10月22日(日)後期:2023年10月25日(水)~12月10日(日)
大正・昭和期に活躍した版画家・川瀬巴水(1883-1957)。2023年は生誕140年の節目の年にあたります。本展では、当館の収蔵作品より、巴水の画業を一望すべく、初期から晩年までの代表的なシリーズから約100点を前期・後期に分けて展示します。
巴水の画業は1923年の関東大震災の前後で大きく変わります。前期は、伯母夫婦が住み子供のころから訪れ慣れ親しんだ風景を取材したデビュー作《塩原三部作》や、写生旅行によって制作されたことから《旅みやげ》と名付けられたシリーズを中心に、人気版画家として一躍有名になっていく巴水の画業を紹介します。
後期では、1923年の関東大震災での作品や版木、写生帖などを焼失した巴水が、失意のなかから新たな創作意欲を掻き立て取り組んだ《旅みやげ第三集》のシリーズや、復興に向かう東京の風景を取材した《東京二十景》、富士山を描いた風景画や戦後の晩年の作品などを紹介します。
巴水は、生涯を通して日本中を旅し、自身が訪れた各地の風景と人々の暮らしを丁寧に写生し、それらを基に版画を創作してきました。旅情詩人ともいわれた巴水の人生と彼が描いた日本の風景をお楽しみいただければ幸いです。
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「塩原おかね路」
1918(大正7)年
[前期展示]
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「東京二十景 馬込の月」
1930(昭和5)年
[後期展示]
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「吉田の雪晴」
1944(昭和19)年
[後期展示]