「北斎の冨嶽三十六景―赤と青―」展
2023年5月17日(水)~7月2日(日) 本展で展示する《冨嶽三十六景》は、葛飾北斎(1760~1849)によって描かれた富士山を題材とする浮世絵で、北斎の代表作ともいえるシリーズです。出版当初は36図でしたが、人気のため10図が追加され全46図となりました。
世界的名作で'Big Wave'として知られ、新千円札のデザインになる「神奈川沖浪裏」、通称「赤富士」と呼ばれる「凱風快晴」、「黒富士」と呼ばれる「山下白雨」の3図は、三役とよばれ、本シリーズのなかでもとりわけ芸術性の高い作品として評価されています。本展ではこの3図のほか、現存する図は7点しか確認されていない「青富士」と呼ばれる「凱風快晴」の藍摺版も展示します。今回は「赤富士」と「青富士」を見比べてご覧いただく貴重なチャンスです。
ドラマチックに赤く染まった富士と、清々しく透き通るようなブルーの富士、江戸のロマンを感じながら、様々な趣向が凝らされた《冨嶽三十六景》の豊かな世界をどうぞお楽しみください。
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《神奈川沖浪裏》
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《凱風快晴》
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《凱風快晴 藍摺版》