2024年秋に公開されて話題になった映画『八犬伝』。この映画は曲亭馬琴の長編小説『南総里見八犬伝』を実写化したもので、安房国(千葉県南部)が舞台となっています。
この上演を契機に千葉県で「八犬伝プロジェクト」が立ち上げられました。本年5月から12月にかけて県内6カ所の美術館で「八犬伝」に関するさまざまな展示が行われますが、当館では歌舞伎の「八犬伝」を描いた役者絵をはじめ、犬、猫、魚、鳥など動物に因んだ浮世絵を展示します。
人間の日常に寄り添うかわいらしい動物から空想上のこわい動物まで多種多様な浮世絵の動物たち。表現豊かに描かれたその姿から、江戸時代の人々が自然や動物たちと今以上に深く関わっていたことを感じることができるでしょう。